突然ですが、
庭などに木などの植栽を植えていらっしゃる方って、多いですよね。
一般のご家庭にしても、マンションにしても、学校や会社、工場、その他施設にしても多くのお庭には植栽が植えられています。
今日はそれらの「植栽」が原因となる詰まりについて対応して来ましたのでご紹介します。
木の根が排水管や排水枡に侵入する理由は様々ですが、
・地盤の沈下等によりパイプの接合部や、枡の接合部に隙間が生じる
・枡の経年劣化により枡やパイプとの間に隙間が生じる
・地盤の沈下等に伴いパイプに無理な力が加わり、パイプが破損する
等のケースが多いのが現状です。
今回のケースは「コンクリート枡の経年劣化」によるものです。
では、早速実際の写真を見ていきましょう。
こちらのお客様の場合、屋外にある排水管と枡の全てに木の根が侵入してます。
1.風呂、洗面、洗濯からの排水部分
(作業前)ご覧の通り木の根だらけです。右側のパイプ以外、何がなんだかよく分かりません。
(作業後)手作業と高圧洗浄で除去します。
2.キッチンからの排水部分
(作業前)キッチンからの油脂汚れが木の根と絡み、水が流れなくなっておりました。
(作業後)こちらも同様に原因を除去しました。
3.その他合流部分
(作業前)砂利等も入ってきているので、亀裂部分の拡大が懸念されます。
(作業後)幸いにも亀裂は大きくなく大事には至りませんでしたが、亀裂は修繕が必要です。
4.下水道接続最終枡
(作業前)コンクリート枡のわずかな亀裂から木の根が侵入しています。
(作業後)最終枡は深くて作業が大変なのですが、手作業と高圧洗浄で除去しました。
いかがでしたでしょうか?
木の根が排水管に侵入するという事は、多くのお客様にとって「想定外」の出来事です。
ただ、実際にはこのようなケースは多くみられます。
木の根が一度パイプ等に侵入すると、奥深くまで進みながら、根自体も太くなってきます。
そうすると、侵入元の亀裂等もさらに広がってしまい悪循環が生まれます。
最悪の場合、排水管が割れてしまう可能性もあります。
初期の段階であれば、木の根の除去も比較的容易ですし、侵入防止の手立てもあります。
屋外の排水枡はマイナスドライバ等の簡単な工具で開ける事ができる為、植栽を植えられているお客様は一度点検してみてはいかがでしょうか。
気になる事がありましたら、いつでもご相談いただければと存じます^^