突然ですが、皆さんのご家庭にある浄化槽、

きちんと管理業者に点検を委託されていますか?

「浄化槽って、なんだかよくわからない…」

「点検なんて、面倒だな…」

そう思っている方もいるかもしれません。

でも、浄化槽は私たちの快適な暮らしに欠かせない、とっても大切な設備なんです!

今回は、浄化槽の保守点検内容についてご紹介しますね。

そもそも浄化槽ってどんな役割なの?

浄化槽は家庭から出る汚水や生活排水をきれいにする、いわば小さな下水処理場のようなものです。

トイレ、お風呂、キッチン、洗濯機などから出る汚れた水を、汚れを食べ(分解し)てくれる微生物の力で浄化して川や海に返す、とても重要な役割を担っています。

なぜ点検が必要なの?

浄化槽が適切に機能し、良好な水質を保つためには微生物たちが元気に活動することが大切です。

私たちが定期的に点検し、各設備の調整を行うことで微生物が活動しやすい環境を構築して、その働きを助けているんです。

汚れの蓄積による詰まり・水位上昇への対処や、経年劣化による各種装置の故障への対処なども浄化槽の適切な稼働のためには欠かせません。

点検をすると、どんな良いことがあるの?

浄化槽の点検をきちんと行うことで、たくさんのメリットがあります。

①環境を守る 

浄化槽がきちんと機能することで、キレイな水が川や海に流れ、環境を守ることができます。

②快適な暮らしを守る 

悪臭や害虫の発生を防ぎ、快適な住環境を維持することができます。

③浄化槽を長持ちさせる 

故障を早期に発見し、修理することで、浄化槽の寿命を延ばすことができます。

 

点検はどんな作業をしているの?

①浄化槽周辺のチェック

まずは、浄化槽全体の状況を把握します。

浄化槽の周りに異常がないか

異臭がしていないか

運転音に異常がないか

マンホール蓋に破損がないか

などを丁寧に確認します。

②水質の測定

pH(処理水が酸性かアルカリ性か中性か)、水温、DO(水中に溶けている酸素の量)、処理水の透明度…

といった項目を、槽内の各部で測定します。

③浄化槽各部位の点検

衛生害虫の発生状況、汚泥の堆積状況、スカム(汚泥が水面に浮上したもの)の形成状況、

槽内の水の流れが適切か、水位に異常はないか、目詰まりを起こしていないか、槽内の設備に破損がないか…

などなど、浄化槽が適切に稼働しているか様々な項目を点検し、改善すべき点や異常があれば、

薬剤の投入、汚泥の移送、清掃の手配、槽内の詰まりの解消、タイマーの設定、バルブの調整、破損個所の修繕といった必要な措置を講じます。

④消毒薬の補充

槽内を通過し微生物などの働きできれいになっていった生活排水は、最後に消毒槽で消毒薬に触れ、大腸菌や病原菌が殺菌されてよりきれいになった状態で放流されます。

この消毒薬の残量を確認し補充するのも点検の大事な作業の一つです。

⑤付帯機器の点検

ブロワー(送風機)や放流ポンプといった付帯機器のメンテナンスを行います。

機器に破損などの異常があれば必要に応じて修理や本体の交換を実施します。

◆故障したブロワーの修理

◆故障した放流ポンプの交換

◆浄化槽内の異常への対処風景

↑担体流動槽と接触ろ床槽の間の移流部が担体と汚泥で目詰まりしたことにより満水状態となっていました。

嫌気ろ床槽下部の詰まりによる満水状態でした。

 


浄化槽周辺に植わっている桜の木の根が槽内に侵入し育っていました。

この3か月前にも同じく根の除去を実施していますが、夏場は特に急速に育ちやすいです。

(左:旧部品 右:交換部品)

↑流量調整ポンプ下部の弁が劣化により正常に機能せず槽内の水位が上昇していたため弁を交換しました。

まとめ

いかがでしたか?

普段の点検の必要性、重要性を少しでもご理解いただけた嬉しいです!

ここでは、紹介しきれないケースやトラブルが多数あります!

というわけで、

浄化槽の点検と清掃は昭和50年創業、

経験豊富なクリーン社にお任せください!

 

サービスのご依頼、お問い合わせは

088-875-2345までお気軽にどうぞ!